▲田島・マルシオさんご一家

藤岡―こんにちは。ワールドカップの南米予選はひやひやしましたね。ブラジルが出場しないワールドカップなんて考えられないですよね。
ヤスシ―ホント。ホント。でも今の(ブラジル)ナショナルチームはそんなに強くないです。一次リーグ突破が大変です。(いきなり二人のサッカー談義が続いてしまいましたので、その内容は割愛します)
藤岡―日本語が上手ですね。
ヤスシ―静岡に親戚があり、十年ほど前しばらく日本で生活しました。
藤岡―パトリシアさんの国はペルーだそうですね。ヤスシさんとはどこで知り合ったのですか。

パトリシア―日本で知り合いました。日本水産で二人とも働いています。
藤岡―職場結婚ですね。
パトリシア―・・・?
藤岡―つまり一緒に仕事をしているうちに仲良くなったということなんですが、松戸さんも職場結婚ですか。
和広―まあ、そんなところですね。数ヶ月のズレはありますがほぼ同期で市役所に入りました。
藤岡―友ちゃんを昼間保育園に預けて共働きだと、休日などは友ちゃん中心ですか。
恭子―育児休業も取りましたが、今は職場復帰して、家にいる時は100%友香中心です。

▲松土友香ちゃん

藤岡―マルシオさんのご家庭では普段の会話は何語ですか。
ヤスシ―フダン?

▲田島・マルシオ・カズオちゃん

藤岡―あ、失礼しました。フダンというのは「いつもは」という意味です。
ヤスシ―そうですか。一つ覚えた。(笑)妻とはスペイン語が多いですね。ポルトガル語も使います。マルシオとは日本語で話すことが多いかもしれません。三人ともポルトガル語、スペイン語、日本語で話をしています。(ちなみに、ペルーはスペイン語圏、ブラジルはポルトガル語圏です)
藤岡―そうすると、マルちゃんは昼間日本語で家に帰るとお母さんとはスペイン語、お父さんとはポルトガル語という具合ですか。
和広―三カ国を使い分けている。
恭子―すごいね、マルちゃん。
(マルちゃんニコニコ。友ちゃんもマルちゃんを見ながら黙々とスパゲッティを食べる)

▲松土さんご一家

藤岡―子供たちは一日の大半を保育園で過ごしている訳ですが、心配はありませんか。
恭子―いつも気にはしていますが、安心して預けています。それに、親では教えられないことを保育園で経験しているようにも思います。
和広―我家は、典型的な核家族ということになりますが、子どもはいろいろ経験させたい。それに保育園に預けていると、親も勉強になりますね。
藤岡―パトリシアさんはどうですか。
パトリシア―食べるものも保育園の給食を良く食べて、慣れてきました。生活の為に働いていますが、子どもにとって保育園は、社会を知るいい経験だと思います。
(この頃からマルちゃんテーブルを離れて動き出す。無理もない)

▲松土さんご一家

藤岡―マルちゃんにはどういうふうに育って欲しいですか。
ヤスシ―そうですね。なんでも自分で判断し、決められるようになって欲しい。
藤岡―イヤ、それはすごいですね。日本の親は子どもに介入しすぎる。時として愛情が子どもの人格を傷つけることがあるんですよ。
ヤスシ―・・・
藤岡―そうですよね。
恭子―(うなずく)
(友ちゃんがマルちゃんを追いかけだした為、友ちゃんのお父さんが、席を離れて相手をする)

藤岡―さて皆さん。地球の裏表のご家族が、ともに八王子で暮らしているわけですが、八王子の街はどうですか。
ヤスシ―いつかブラジルに帰り畑仕事をしようと思っていますが、八王子は山もあるし、住みやすい感じですね。ちょっと寒いけど。

和広―八王子は学園都市だし留学生もたくさんいます。ある種の国際都市だと思います。誰でも違和感無く八王子で暮らして欲しいですね。
藤岡―経済面だけでなく、生活と文化の国際化ですね。それにしても子供たちはかわいいですね。食べたり遊んだりしながら三ヶ国語も話せるわけですから、子どもはみんな天才かもしれない。
佐藤編修委員―そこを委員長に理解して欲しかったんです。(笑い)

藤岡―そうですか。今日はいい勉強になりました。

(機関紙「はちおうじ」392号/2002.1.1)

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