【ナショナル・センター】

 労働組合の全国中央組織をいい,加盟単産間の調整を計り,統一行動で労働者全体の権利と生活を守る。日本では連合のこと。

【2004年問題】

 経済政策の特例の期限切れ(減税補てん債の一括償還・赤字地方債の償還の開始)や定年退職者の急増などさまざまな課題が2004年に重なることにより予想される自治体財政の逼迫問題。

【ニッパチ体制】

 激務を極める看護労働者の夜間勤務に対する基準で,「1人月8回以内,複数勤務」の意味。65年の新潟県病院労組の夜勤制限を求めた「新潟の2・8闘争」で,「夜勤については2人1組で,月8日以内」との人事院判定が出され,法的拘束力はないが,夜勤労働の改善目標となっている。

【入札価格調査制度】

 一定の基準価格を下回った金額で入札した者が落札者となる場合に,資材単価,労務単価,安全対策,労働者の確保計画配置予定等から,その入札価格で適正な工事の施工や請負が可能であるか否かを審査するもの。この制度は入札参加者の企業努力によるより低い価格での落札が促進されるとともに,公共工事の品質を確保することができる点で,最低制限価格制度よりも望ましいとされており,今後は,審査体制の整備等をはかりつつ移行に努めることが求められている。

【人間の安全保障】

 これまでの国際関係は国家の利益や安全を中心に展開してきたが,これに対して人間一人ひとりの生命や財産の保護を重要視する人間中心の安全保障の考え方。個人,国際機構,NGO,多国籍企業などの非国家行為主体の登場と役割の増大や,人権,人間環境,人間開発など人間中心のものの考え方の定着,さらには冷戦後における内戦型,民族紛争型の武力紛争の増大などにより,伝統的国家中心の国際社会が構造的変化を遂げつつあることを背景として,94年の国連の「人間開発報告書」で使用されて一般化した。具体的には,人間の安全に対する脅威として,?経済,?食糧,?健康,?環境,?個人,?地域社会,?政治の7種類をあげている。これらについて問題のあるところで国家崩壊の危険信号を早いうちに察知する必要があるとして,「早期警告指標」を示している。さらに,これらの危機を解決するために,途上国の国家予算と先進国の対外援助のそれぞれ20%ずつを,教育や公衆衛生,家族計画などの「人間優先分野」に振りむける「人間開発20:20協定」の締結を呼びかけている。

【NEDO】

 New Energy Development Organizationの略で,新エネルギー・産業技術総合開発機構をいう。2度の石油危機で脱石油対策の必要性が高まり,原子力関係以外で実用化の見通しのある石油代替エネルギーの効率的な研究開発と財政的なバックアップをめざして,1980年,政府出資を中心に設立された。石炭ガス化・液化,太陽光発電,風力,燃料電池,新型電池貯蔵システム,地熱などの技術開発を行っている。93年3月,省エネルギー法の改正に伴い,エネルギー使用の合理化のための技術開発,技術普及に必要な補助金の交付,情報の収集・提供並びに技術指導などの業務が加わった。

【年齢別最低保障制度の確立】

 年齢別最低保障制度には,年齢別最低初任給の役割と在職者の調整ルールの役割の2つがある。その水準は,「最低の生計費をまかなう賃金水準」か「ゆとりと豊かさを実現できる賃金水準」のいずれかが求められる。
 自治労の目標は,高校卒(18歳)初任給を起点に35歳時点で標準入職者の賃金の80%の確保をめざすことである。当面の目標を,在職者調整ルールの確立に置き,順次その水準の引き上げをはかるとともに,年齢別最低初任給についても,若年労働者の減少や就業意識の変化に積極的に対応し,人材確保の観点からその確立に努めることが重要である。

【納税者番号制度】

 課税の適正化を図るため,納税者に番号をつけたうえで,コンピューターを利用してさまざまな取引を管理しようというもの。株式売却益や預貯金の利子などの資産性所得を給与所得などと合わせて課税する総合課税化の制度的前提としてその必要性が指摘されている。
 政府税制調査会(首相の諮問機関)の利子・株式等譲渡益課税小委員会は1992年,「国民の理解を深める努力を続けていく必要がある」と制度導入に前向きな考え方を示したが,一方で個人のプライバシーを侵害する懸念も表明した。また,1994年9月の与党税制改革大綱でも,「公正・公平な課税の実現のために有効な手段」と位置づけ,「21世紀初頭をめどに,コスト,経済取引への影響,プライバシーの問題等について具体的な検討を行い,国民の理解を得つつ,導入に向けた積極的な取り組みを行う」としている。
 これと似た制度としては,1980年に預貯金の名寄せを行うグリーンカード制度(少額貯蓄等利用者カード)の法律が成立したが,自民党などの反対で廃止になったことがある。


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